"「揺さぶられっ子症候群」問題を見極める"(12/7)に参加しました
2017年12月08日
昨日、千葉で開催された勉強会(「揺さぶられっ子症候群」問題を見極める)に参加しました。
SBS(揺さぶられっ子症候群)仮説とは、80~90年代にかけて、三兆候(硬膜下血腫、網膜出血、脳浮腫)がある場合に、他に死亡・傷害の原因が発見できない場合には、揺さぶられたことにより死亡・傷害の結果が生じたと推定するもので、最後に一緒にいた人が揺さぶりの犯人と推定されるというものです。
この仮説に対しては欧米で1990年ころから科学的根拠に疑念が提唱されるようになり、米国では刑事事件化された2000件以上のうち、213件で起訴取下げや取消し、無罪の言渡し、有罪判決の破棄がなされています。
2014年にはスウェーデンで最高裁判決が出され、「暴力的揺さぶり行為の診断に関する科学的根拠は不確実なのである」と判断されています。
このような状況で近年、日本ではSBSを理由とする起訴が急増しています。
このことに危機感を抱いた学者・弁護士が”SBS検証プロジェクト”を立ち上げ、共同代表の秋田真志弁護士、笹倉香奈甲南大学教授を中心に冤罪を防止する活動を行っています。
興味のある方は是非とも”SBS検証プロジェクト”のHPをご覧下さい。
shakenbaby-review.com/theory.html
さて、上記の勉強会の感想です。
「アウェーではありますが」とご自身が前置きする小児科医の先生も参加され、冤罪がひそむ危険性とSBS検証プロジェクトの意義について一定の理解を示すコメントをされるなど非常に建設的な議論がなされていました。
東京都立多摩総合医療センター名誉医院長・青木信彦先生のご講演も大変興味深いものでした。中村Ⅰ型という類型があり、転倒・転落による軽微な頭部外傷によっても急性硬膜下血腫が生じうるということが明確に述べられていました。
このような会を契機に様々な立場の医師が相互に議論を深める機会が増えれば、三徴候のみを重視して養育者が犯罪の嫌疑をかけられてしまう現状も変わっていくのではないかと思いました。
出口
SBS(揺さぶられっ子症候群)仮説とは、80~90年代にかけて、三兆候(硬膜下血腫、網膜出血、脳浮腫)がある場合に、他に死亡・傷害の原因が発見できない場合には、揺さぶられたことにより死亡・傷害の結果が生じたと推定するもので、最後に一緒にいた人が揺さぶりの犯人と推定されるというものです。
この仮説に対しては欧米で1990年ころから科学的根拠に疑念が提唱されるようになり、米国では刑事事件化された2000件以上のうち、213件で起訴取下げや取消し、無罪の言渡し、有罪判決の破棄がなされています。
2014年にはスウェーデンで最高裁判決が出され、「暴力的揺さぶり行為の診断に関する科学的根拠は不確実なのである」と判断されています。
このような状況で近年、日本ではSBSを理由とする起訴が急増しています。
このことに危機感を抱いた学者・弁護士が”SBS検証プロジェクト”を立ち上げ、共同代表の秋田真志弁護士、笹倉香奈甲南大学教授を中心に冤罪を防止する活動を行っています。
興味のある方は是非とも”SBS検証プロジェクト”のHPをご覧下さい。
shakenbaby-review.com/theory.html
さて、上記の勉強会の感想です。
「アウェーではありますが」とご自身が前置きする小児科医の先生も参加され、冤罪がひそむ危険性とSBS検証プロジェクトの意義について一定の理解を示すコメントをされるなど非常に建設的な議論がなされていました。
東京都立多摩総合医療センター名誉医院長・青木信彦先生のご講演も大変興味深いものでした。中村Ⅰ型という類型があり、転倒・転落による軽微な頭部外傷によっても急性硬膜下血腫が生じうるということが明確に述べられていました。
このような会を契機に様々な立場の医師が相互に議論を深める機会が増えれば、三徴候のみを重視して養育者が犯罪の嫌疑をかけられてしまう現状も変わっていくのではないかと思いました。
出口
Posted by すず風 at 18:35