月の光
2013年10月31日
いつの頃からか、月を眺めることが楽しくなりました。
幼い頃は、曇りや雨では元気が出ず、眩しすぎる真夏の太陽が大好きで、夜の暗い空なぞ親しく見上げることもなかったのですが、今では、静かな月の光の冴え冴えとした白さに心地良さを感じます。
西の空の三日月が日を追うにつれ少しずつ膨らみ、東の空に浮かぶ頃にはまん丸く変わっていく、その満ち欠けの様子は何度繰り返し見ても飽きることはありません。
自転車通勤の私にとって、日没が早いこれから冬の季節は、月を眺めながら帰宅できる楽しい季節となります。
職場からの帰途、ある日は、満月が北へ向かう私の右手を並走してどこまでも付いて来たり、またある日は、西へ折れたとたん、まだうっすらと紫色が残る正面の空で三日月がきりりと引き絞った弓のように細く輝いていたり…。こちらが気にかけて眺めるようになると、月は意外と色々な表情を見せてくれます。
我が子が幼い頃、春の三日月が、ゆうらりと河を渡る舟のようだとか、チェシャ猫の笑みのようだとか、また、満月は絵本に出てくるチーズみたいだなどと話しながら、よく見上げたものでした。
人工の光で夜が隅々まで明るく照らされる現代、ときにはあえて電燈を消して、普段は忘れてしまっている幽かな光の中に佇んでみるのも一興。
今宵はどんな表情を見せてくれるか、あなたも夜の空を見上げてみませんか。
T
幼い頃は、曇りや雨では元気が出ず、眩しすぎる真夏の太陽が大好きで、夜の暗い空なぞ親しく見上げることもなかったのですが、今では、静かな月の光の冴え冴えとした白さに心地良さを感じます。
西の空の三日月が日を追うにつれ少しずつ膨らみ、東の空に浮かぶ頃にはまん丸く変わっていく、その満ち欠けの様子は何度繰り返し見ても飽きることはありません。
自転車通勤の私にとって、日没が早いこれから冬の季節は、月を眺めながら帰宅できる楽しい季節となります。
職場からの帰途、ある日は、満月が北へ向かう私の右手を並走してどこまでも付いて来たり、またある日は、西へ折れたとたん、まだうっすらと紫色が残る正面の空で三日月がきりりと引き絞った弓のように細く輝いていたり…。こちらが気にかけて眺めるようになると、月は意外と色々な表情を見せてくれます。
我が子が幼い頃、春の三日月が、ゆうらりと河を渡る舟のようだとか、チェシャ猫の笑みのようだとか、また、満月は絵本に出てくるチーズみたいだなどと話しながら、よく見上げたものでした。
人工の光で夜が隅々まで明るく照らされる現代、ときにはあえて電燈を消して、普段は忘れてしまっている幽かな光の中に佇んでみるのも一興。
今宵はどんな表情を見せてくれるか、あなたも夜の空を見上げてみませんか。
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Posted by すず風 at
18:20